歩むべき道。

この恋愛は私にとって凄く為になったからココにすべてを書いておく。忘れないように…。

授業中、久しぶりに徹さんに会いたいと思った私は月１で行ってるカットとトリートメントの予約を入れるために徹さんにメール。いつもは日付と時間を指定して１回のやり取りで終わるんだけど、昨日は少しでも多くメールをしたかったから徹さんの休みは知ってるのにわざといつが仕事か聞いてみた。
でも返ってきたメールは信じられないものだった。
【10月いっぱいで店辞めちゃったんだ。ごめんね。マネージャーにムカついちゃって…。】
真っ白になった。一人だったからどうしていいかわからず早く友達に来て欲しくて教室を見回した。
『えぇ！？本当ですか！！？？今はどこでも働いてないんですか？』
違う店舗にいて欲しい。ちょっと家からはあるけど全然行ける距離だし。でもそんな気持ちの裏ではちゃんとわかってた。店自体辞めたこと。でも少しの可能性を信じたかった。
【今は浦和で働いてるよ】
行けない距離ではなかった。交通費かかってもいい。徹さんに会いに行きたかった。
【●●(店の名前)に行くんだったら女の人でいい人いるから言っておこうか？】
辞めたあとに知らされた時点で「あぁ、私はただの月１で来る常連さんでしかなかったんだ」と落ちた。●●なら誰でもいいわけじゃない。徹さんだったから通ってたんだ。わかってないな、このアホ男!!!
『私は徹さんに切ってもらいたいんです!!!!行けるもんなら浦和まで行きたいですよー！』
そう、誰でもいいわけじゃない。貴方じゃなきゃ嫌なんだ。でも浦和の店まで行きますなんて言えなかった。彼が望まないなら行ってもウザい女になるだけだ。
でもこのメールを返したあと、徹さんからの返事は来なかった。めんどくさいこと嫌い・メール嫌いの徹さん、それに加えてこの日はせっかくの休みの日。返さないことなんてわかってた。愛想尽かさせた。それだけで目が段々熱くなってくる。このとき、恋愛の相談にいつも乗ってくれる小倉が教室に来た。すぐに駆け寄って徹さんが店を辞めたことを話した。そしたらもう涙止まらなくて。
でもここで終わらせちゃだめだ。言わなくちゃいけないんだ。
『自分勝手な考え押し付けちゃってごめんなさい。仕事場変わっても体に気をつけて頑張ってくださいね☆あと…ずっと徹さんが好きでした。憧れでした。今まで本当にありがとうございました！』
やっと伝えた気持ち。最初は軽い思いだった。「この人を好きになれば私は変われるかな？」自然に生まれた恋じゃなかった。でも会えば会うほど彼にハマって、彼に会うだけで一日の気分が凄く高かったり、お店の外から彼の姿が見えないだけでブルーになったり、何度もこれは本当の恋じゃないって気持ちを押し込めたり…気付けば１年。ずっと好きだった。
【ありがとう。今の店はバイトみたいな感じでやってるから、そしたらまたそっちで働きたいと思ってるよ。その時は連絡するね】
どっちの意味で考えられたのかわからない。でもありがとうって言ってもらえた。嘘でもいい。否定しないでくれて凄くありがたい。嘘でもいい。きっと連絡くれないかもしれない。でもいい。その時までにはいい人を見つけて徹さんに自慢してやるんだから。

授業中も一人でずっとグズグズしてた。でも小倉以外の友達の前では笑っていた。帰り道小倉と2人になって電車の中、ずっと無言だった。何も話したくなかった。一人になりたかった。
夜、小倉に『あんな姿見せてごめん。新しい恋愛して徹さんみたいないい人…徹さんよりもずっといい人を見つけるんだ。ありがとうね』とメールした。

これは小倉が送ってきたメール。
［突然いなくなるのは絶対に傾いちゃうよね、あたしがキャナならもっと取り乱したかも。ちゃんとキャナは悲しみを頑張って堪えて落ち着いてたと思うよ。だから気にすんな☆むしろあたしは偉かったと思ってるぐらいだからね。
いい男を好きになれてよかったね。だからキャナはいい女になったんだ。
お世辞じゃないよ？？
彼を好きになってからキャナは驚くぐらい女っぷりがあがったと思う。あぁ恋の力ってすげぇって何度感心したことか。
何も言わずに辞めちゃってキャナを悲しませた徹さんにあたしは相当腹立ってるけど…
キャナがこんなに悲しいのも、逆にその倍笑顔だったのも、美しくなったのも、全部徹さんのおかげだから、だから腹立つけど感謝だ♪だからそんな彼に純粋な恋心と徐々に変化してく美しさで果敢に挑んだキャナが、良い恋をできないはずがないと思う！！
神様がもしいるんなら、【キャナは物凄くいい女に成長したんだから、卒業してもいいよ】って日が今日だったんだと思う。凄く辛い別れの日であり、いい女として新たな出発を許された素敵な日。
そして徹さんがいい女を取り逃がした最も残念な日(笑)
キャナはいい女！いい女は泣いていても美しい。だから好きなだけ泣きましょう。
で、美しい笑顔でまた前を見つめて美しくなり続けてゆくキャナが、今から凄く楽しみな小倉です☆
キャナ、とりあえずお疲れ様。
頑張ったね。］
もう泣かないよ。思い出して切なくなるかもしれない。でも今度涙を流すのは嬉しいときなんだ。いい女になってやる。女の底力、見せてやる。